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Accept News〜パタキ先生が共著者として参加された論文がGait & Posture に採択されました〜

Accept News!!

パタキ先生が共著者として参加された論文がGait & Posture (IF:2.4)に採択されました。

How many strides are needed for reliable markerless gait analysis?
Carvalho A, Vanrenterghem J, Pataky TC, Robinson MA, Veloso AP, Moniz-Pereira V.
Gait & Posture (IF: 2.4)

研究概要:
マーカーレスモーションキャプチャ(Markerless Motion Capture, MMC)は、歩行解析において強力かつ便利なツールとして広く利用されるようになってきている。MMCは測定準備がほとんど不要であるため、短時間で大量のデータを収集することが可能である。しかし、MMCの精度はマーカー式動作解析に比べて低く、一般的に精度が低いほど、歩行を客観的に分析するためにはより多くの試行が必要となる。この点は、長時間の測定を行うことが困難な高齢者にとって問題となる可能性がある。本研究の目的は、高齢者の歩行を信頼性高く定量化するために必要な歩行ストライド数を評価することであった。29名の高齢者が2回の歩行解析セッションに参加し、各セッションでそれぞれ20ストライドの歩行データが収集した。その結果、信頼性係数は7ストライドで約0.80に達し、20ストライドまで増やしても信頼性の向上は10%未満にとどまった。また、関節角度測定の標準誤差は、7ストライドの測定においても2 degを超えることはほとんどなかった。以上の結果から、高齢者のMMCによる関節角度測定では、一般に7ストライドの測定で十分な信頼性が得られると結論づけられた。マーカー式解析で通常必要とされる4〜5ストライドよりやや多いものの、研究者は高齢者の測定負担とMMCの利便性とのバランスを考慮する必要がある。