京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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受賞News ~谷口助教が第9回日本地域理学療法学会学術大会にて学術大会長賞を受賞しました~

2022年12月5日

学術大会長賞受賞News!!

第9回日本地域理学療法学会学術大会. 2022.12.3-4

 

ロコモティブシンドローム2020改訂基準による各ステージの有症率と身体的特徴; ながはまスタディ

谷口匡史, 池添冬芽, 坪山直生, 松田文彦, 市橋則明

 

研究の概要:
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、運動器の機能低下から引き起こされる要介護リスクの高い状態を示します。従来の基準では、ロコモ度1は移動機能の低下が始まった状態、ロコモ度2は移動機能の低下が進行した状態と定義されていました。2020年の基準改訂により新たにロコモ度3「移動機能低下が進行し、社会参加に支障をきたしている状態」が追加されました。本研究では、地域在住高齢者2077名を対象に改訂基準による各ロコモ度の有病率や身体機能の違いについて調査しました。その結果、有病率はロコモ度1: 24.4%、ロコモ度2: 5.5%、ロコモ度3: 6.5%となり、加齢とともにロコモ有病率が増加しました。また、ロコモ度1に比べてロコモ度2では筋力低下をきたし、ロコモ度2に比べてロコモ度3では移動に関する身体機能(歩行速度・立ち座り機能・バランス)の低下が顕著でした。本研究の結果を踏まえ、ロコモの進行予防には、ロコモ度1に対して筋力強化、ロコモ度2では、バランス練習を含む動的トレーニングが推奨されます。

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