京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~研究室OG小林さんの論文がEuropean Journal of Applied Physiologyに採択されました~

2022年11月15日

Accept News!!

研究室OG小林さんの論文がEuropean Journal of Applied Physiology(IF:3.078)に採択されました。

 

Effect of age on shear modulus, muscle thickness, echo intensity of the upper limb, lower limb, and trunk muscles in healthy women

Kotono Kobayashi, Masahide Yagi, Hiroshige Tateuchi, Megumi Ota, Jun Umehara, Haruka Sakata, Sayaka Okada, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
近年、筋量や筋質だけでなく、機械的特性にも加齢変化が生じることが報告されていますが、先行研究は一致した見解を示していません。よって本研究は、加齢に伴う筋の機械的特性・筋量・筋質の変化を明らかにすることを目的としました。21~82歳の健常女性83名を対象とし、 超音波診断装置を用いて、機械的特性の指標として弾性率、筋量の指標として筋厚、筋質の指標として輝度を全身の筋で評価し、それらに年齢が与える影響を検討しました。一部の筋の弾性率は、弛緩位と伸張位で計測し、弛緩位と伸張位で加齢による影響が異なるかを調べました。その結果、上肢筋では弛緩位・伸張位ともに加齢に伴う弾性率の変化はありませんでしたが、腸骨筋では弛緩位・伸張位ともに低下することが明らかになりました。加えて、大腿直筋は弛緩位の弾性率が低下する一方で、伸張位では変化が生じないことが分かりました。その他の筋では、加齢に伴って下肢筋や腹斜筋群で弾性率が低下しますが、上肢筋や腹直筋、背筋群では変化が生じないことが明らかになりました。また、下肢筋や腹筋群、脊柱起立筋では加齢に伴う筋厚減少が生じますが、上肢筋や多裂筋では変化が生じないこと、加えて、全筋で輝度の増加が生じることが分かりました。これらのことから、弾性率の加齢変化は身体の部位によって異なり、下肢筋や腹斜筋の弾性率は加齢によって減少することが示唆されました。加えて、弛緩位の弾性率は伸張位よりも加齢による影響を受けやすいと考えられます。

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