京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~研究室OG小林さんの論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2022年10月24日

Accept News!!

研究室OG小林さんの論文がJournal of Biomechanics (IF: 2.789) に採択されました。

Application of statistical parametric mapping for comparison of scapular kinematics and EMG

Kotono Kobayashi, Jun Umehara, Todd C Pataky, Masahide Yagi, Tetsuya Hirono, Yasuyuki Ueda, Noriaki Ichihashi

研究の概要​:
肩関節の機能評価として、肩甲骨運動やその周囲筋筋活動の計測が行われます。先行研究ではこれらの計測値を比較するとき、ある区間の平均値を用いていますが、この方法が肩甲骨運動及びその周囲筋の筋活動の本来の動態を捉えているかは明らかではありません。statistical parametric mapping(SPM)を用いると、時系列データを比較することができます。本研究の目的は、肩甲骨運動や筋活動の比較において、SPMと区間平均を用いた方法の結果に相違があるかを明らかにすることとしました。健常男性21名を対象とし、肩甲骨運動と僧帽筋上部、中部、下部、前鋸筋の筋活動を計測しました。肩関節挙上下制動作の無負荷条件と負荷条件で肩甲骨運動と筋活動、筋活動比を比較しました。その結果、区間平均とSPM解析の結果が異なることが分かりました。肩甲骨運動では、SPM解析を行うと負荷条件は下制フェーズ113-65、42-30°の範囲で上方回旋が減少した一方、区間平均では全範囲で上方回旋が減少するという特徴的な違いが認められました。筋活動では、SPM解析を用いると前鋸筋は下制フェーズ50-48,45-30°に有意差がないのに対し、区間平均を用いると全範囲で筋活動が増加していました。これらの結果は、肩甲骨運動及び周囲筋筋活動の比較において、SPM解析を使用することにより従来方法による差の過大検出を回避でき、より正確に肩関節機能評価を行うことのできる可能性を示唆しています。

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