京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~中尾客員研究員の論文がInternational Journal of Sports Medicineに採択されました~

2022年12月23日

Accept News!!

中尾客員研究員の論文がInternational Journal of Sports Medicine (IF=2.997) に採択されました。

 

Acute effects of low-intensity isometric exercise at long and short muscle-tendon unit lengths

 

Sayaka Nakao, Tome Ikezoe, Yoshiki Motomura, Tetsuya Hirono, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:

筋伸張位でトレーニングを行う場合、他動的な筋伸張によって生じる力が大きくなるため、筋短縮位に比べて能動的な筋力発揮によって生じる力が小さくても同程度の関節トルクを発揮できます。よって、能動的な力発揮が小さい場合でも、筋伸張位でトレーニングを行うことで、筋の形態的変化を引き起こすことができる可能性があります。本研究では、健常若年者26名を対象として、筋伸張位と筋短縮位で同じ関節トルクを発揮する低強度等尺性トレーニングを実施し、筋肥大に寄与すると考えられているトレーニング直後の筋断面積の増加(筋腫脹)を調べました。その結果、筋伸張位でトレーニングをした群と筋短縮位でトレーニングをした群の間に差はなく、群に関わらず筋腫脹が生じました。以上から、筋伸張位では筋短縮位に比べて能動的な筋力発揮が小さくても、筋短縮位でのトレーニングと同程度の筋腫脹が生じることが示されました。本研究結果は、能動的な筋力発揮が十分にできない対象者に対してトレーニングを処方する際の一助となる可能性があります。

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