京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~梅原客員研究員の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2021年04月1日

Accept News!!

 

梅原客員研究員の論文がJournal of Biomechanics(IF: 2.32) に採択されました。

 

Regional differential stretching of the pectoralis major muscle: An ultrasound elastography study

Jun Umehara, Yusaku Sato, Tome Ikezoe, Masahide Yagi, Shusuke Nojiri, Sayaka Nakao, Ko Yanase, Tetsuya Hirono, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
大胸筋は鎖骨部と胸骨部、腹部に区分され、コンタクトスポーツなどに起因する筋損傷の発生率は部位により異なります。そのため、筋損傷を予防及び改善するためには、各部位に対する適切なストレッチングが重要です。本研究では、対象組織の伸長量を定量化可能な超音波エラストグラフィーを使用して、大胸筋の各部位に対する効果的なストレッチング方法を調べました。その結果、鎖骨部では、1)骨盤回旋位で肩外転45°から水平外転と外旋、2)肩外転90°から水平外転、3)肩外転90°から水平外転と外旋の3つが効果的な方法でした。胸骨部では、1)肩外転90°から水平外転と外旋、2)骨盤回旋位で肩外転90°から水平外転と外旋の2つ、腹部では、1)骨盤回旋位で肩外転135°から水平外転と外旋の1つが効果的な方法でした。本研究は大胸筋に対する効果的なストレッチング方法の部位間の違いを示すことで、従来より臨床的経験則に基づき実施されていたストレッチング方法を実証するとともに、新たなストレッチング方法も見つけました。

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