京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

大学院生募集

京都大学運動機能セミナー

京都大学運動機能セミナー2020

京都大学運動機能セミナー2020につきまして、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、web開催にて開催させていただいております。現在のところ、12月中の開催分までweb開催での実施を決定しております。その後の開催につきましては、順次、HPにて情報を発信致しますので、ご確認の上、お申し込みください。状況をご賢察の上、ご理解ご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。

京大セミナー

主催

京都大学運動機能研究会

会場

京都大学医学部人間健康科学科(京都府京都市左京区聖護院川原町53)

受講費

各7,000円

申込み方法

下記1~6項目を明記し、メールにてお申し込みください。

  1. 受講希望のテーマ
  2. 氏名(フリガナ)
  3. 所属(勤務先名称、勤務先住所)
  4. メールアドレス(受講可否の連絡をしますので、病院のアドレスなど共通のアドレスではなく、必ず連絡の取れる個人のアドレスにしてください。)
  5. 職種
  6. 緊急連絡先(携帯電話番号)

申込先e-mail

kyoto.undoukinou@gmail.com

  • *応募締めきり日以降に抽選を行い、受講可否についてメールでご連絡いたします。
  • *応募締め切り日から1週間を過ぎても受講可否の連絡がメールにて届かない場合は、上記申込み先にお問い合わせください。
  • *複数のテーマを申し込みする場合、1テーマにつき1通のメールでテーマごとに分けて応募してください。
  • *京都大学運動機能セミナーの詳細については、下記ホームページ
    http://clin-biomech.hs.med.kyoto-u.ac.jp/index.html)をご覧下さい。

各テーマの内容

「協調から捉える股関節機能障害に対する理学療法」
股関節の機能障害は、股関節疾患だけでなく、他の下肢や脊柱における疾患・障害の根源的な問題となっていることが多い。股関節は、骨(大腿骨と寛骨臼)および関節唇や関節包靭帯、筋などの軟部組織が協調することによって、局所の安定性と可動性を保っている。さらに、隣接する脊柱とも協調することで力学的ストレスが分散され、股関節の健全な状態が保たれ効率的な動作が行われる。これらの協調機構が破綻することが、疾患・障害の引き金になると考えている。本セミナーでは、“協調”を縦糸として、股関節機能の巧みさとその障害のメカニズムを概観するとともに、股関節機能障害に対する具体的な評価・治療方法を実際の患者動画なども交えて紹介する。
「高齢者に対する筋特性・運動機能の評価と根拠に基づいたトレーニング」
加齢に伴い、筋力、歩行・姿勢制御能力、敏捷能力といった様々な運動機能や筋量や筋の質といった筋特性が変化する。本セミナーではこのような加齢による運動機能や筋特性の変化について概説し、信頼性・妥当性が高いとされている高齢者の運動機能評価法、超音波エコーを用いたサルコペニアや筋特性の評価法、介護予防の視点からみた運動機能の基準値、転倒リスクのスクリーニングとして有効な評価法などについて述べる。また、高齢者に対する運動療法の基礎理論および運動効果のエビデンス、高齢者の筋機能や運動機能向上に有効なトレーニングの実践方法について紹介する。以上の内容について、高齢者研究の最新の知見を踏まえながら解説し、高齢者に質の高い運動療法を提供できるようになることを目指す。
「膝関節疾患に対する運動療法のエビデンスとトレーニング戦略」
膝関節疾患を代表する変形性膝関節症は、歩行障害の原因となるため、日常診療で携わる機会が多い。膝関節疾患の治療には、骨・関節の構造的問題と骨格筋の機能的問題に区別した評価が重要であり、それぞれの問題に応じた対処法が求められる。そこで、本セミナーでは、膝関節の基礎運動学について概説し、疾患による関節病態と機能低下の関連について最新の知見をもとに解説する。また、膝関節疾患に対する運動療法の基本的理論およびその効果についてエビデンスを整理するとともに、保存療法や術後の後療法における症状改善や運動機能向上に有効なトレーニング戦略について紹介したい。
「足関節・足部の運動学と機能評価」
足部・足関節は荷重を受けて衝撃を吸収する役割と身体運動を推進する役割がある。特に足部は骨が小さく、関節が多く、関節運動範囲が狭いため、運動・動作時の機能的役割は動作観察だけでは把握できないこともよくある。足部・足関節の機能障害を診るためには、足部・足関節の基本的構造と関節運動軸をまず理解する必要がある。そして、機能評価をする際には、関節軸と筋腱の走行から関節運動と筋の作用効率の特徴を把握し、歩行などの動作時の代償パターンなどを予測しながら、局所の病態運動学について考察する必要がある。これらについて、理解を深めるようなセミナーとしたい。
「脳卒中片麻痺の理学療法のエビデンスと歩行トレーニングの理論と実際」
本講演では、脳卒中片麻痺に対するアプローチ法、トレーニング強度、反復トレーニング、バランス訓練、体重免荷歩行トレーニング、歩行トレーニング、筋力トレーニング等のエビデンスをコクランレビューを中心に詳細に解説する。また、重度の片麻痺患者が歩行を獲得するための歩行トレーニング法の理論と実際に関してなるべく具体的に患者のビデオを供覧しながら詳しく説明する。麻痺が重度でも歩行できるためには、立位保持、患側の支持性、患側の振り出しの3つが重要であり、それらの能力を獲得するためのトレーニングに関して詳しく述べる。
「姿勢と歩行から捉える運動器理学療法」
運動器の機能障害は、不適切な力学的ストレスが問題の根源となることが多い。特に脊柱や下肢関節の機能障害においては、荷重位での姿勢や歩行時の制御方法が直接的に関節周囲組織の負荷に反映され、障害につながる。したがって、関節局所の病態と全身的な姿勢および歩行とを考え合わせて障害像を紐解くことが重要となる。本セミナーでは、明らかになってきているヒトの姿勢・歩行制御メカニズムの中から理学療法の臨床と関連が深い部分について解説し、姿勢および歩行と下肢関節、脊柱および肩関節の障害との関わりについて考える。さらに、姿勢や歩行の障害へのアプローチによる運動器機能障害の改善について、科学的また臨床的知見を紹介する。
「股・膝関節疾患に対する理学療法の考え方と実際」
理学療法において股・膝関節疾患に由来する障害を対象とする機会は多い.理学療法では従来から,まずは関節可動域運動,筋力増強運動,疼痛緩和を試みるという対処に留まっているといっても過言では無かろう.股・膝関節障害に限ったことではないが,運動器障害に対する理学療法をどのように考えるべきかは,これからの重要な課題となる.1.関節運動の基礎知識,2.理学療法評価の再考,3.臨床推論の重要性,4.治療への展開をもとにして,股・膝関節を中心とした運動器障害に対する理学療法を見なおすきっかけとなれば幸いである.
「リハビリテーションロボットを用いた運動学習」
近年、リハビリテーションロボットが世界的に注目を集めており、わが国でも上肢の機能改善や歩行機能の再建を目的として多くの機器が導入されている。しかし、リハビリテーションロボットはロボットにしかできない特別な何かを行なっているわけではない。ロボットが行なっていることは装着者の運動をセンシングして、制御し、補助や誘導を行なっているに過ぎない。つまり、理学療法士がハンドリングしている状態と同じである。これは逆にロボットが用いる効果的な誘導方法はハンドリングでも効果的であると言える。これまで、理学療法士のハンドリングは科学的な検証を行うことが難しい領域であったが、リハビリテーションロボットについての研究は誘導による運動学習に新たな枠組みを提供することになるかもしれない。本講演ではリハビリテーションロボットとその運動学習についての考え方について解説したい。
「運動器疾患に対する理学療法のエビデンスとトレーニングの実際」
運動器疾患に対する理学療法では,疾患特有の専門的な知見・知識に基づいたアプローチとともに個々の患者の病態や機能障害に応じた治療を選択していくことが重要である.さらに,機能評価から治療につなげる一連の流れはエビデンスに基づいたものでなければならない.本セミナーでは,画像所見から読み取れる運動器疾患の機能障害と運動器疾患の歩行特性のバイオメカニクスに関する知見を提示するとともに,臨床場面で実践可能なトレーニング方法について述べていきたい.これらと併せて股関節疾患に対する再生医療についても紹介したい.
「身体運動学の基礎知識-筋の運動学とバイオメカニクス-」
解剖学や運動学の教科書に書かれている筋の作用は、覚えても意味がない。なぜなら関節の角度が変化すれば作用も変化するからである。本講演では、肩関節周囲筋と股関節周囲筋を中心に、1.筋の運動学的作用(関節角度が変化したときにどのように作用が変化するのか)と各筋のトルク寄与率(各筋が関節運動にどの程度貢献しているか)に関して詳しく説明する。さらに、2.モーメントの重要性、3.人体のてこの間違い、4.一関節筋と二関節筋の機能等の基礎知識に関して解説する。次に5.肩関節の運動学とトレーニング、6.膝関節の運動学とトレーニングに関して紹介する。
「肩関節の運動学と機能評価およびトレーニング」
臨床においては、腱板断裂、反復性肩脱臼、肩関節拘縮等の肩関節疾患に接する機会は少なくない。肩関節疾患の評価、治療にあたっては器質的な問題と機能的な問題に大きく分けることが必要であり、理学療法士としては後者に対して適切に介入していかなければならない。本講習ではまず、その基礎となる肩関節解剖、運動学について説明し、ついで肩関節機能および機能低下と疾患との関連について述べる。最後に、評価方法およびトレーニング方法について、代表的な疾患別に、また保存療法・術後の後療法を含めて具体的に説明したい。
「関節可動域制限に対する運動療法-ROM制限因子の評価とストレッチングの実際-」
関節可動域(ROM)制限に対する運動療法を行う場合に最も重要なことは、ROMの制限因子を明らかにすることである。ROMを測ることは測定であって評価ではない。ROM制限因子を明らかにすることが評価であり、制限因子さえ明らかにすれば、治療方法が明確になる。本講演では8つの制限因子の詳細に関して詳しく解説する。さらにROM制限因子の1つである関節包や筋腱の短縮に対するストレッチングに関して、1.ストレッチングが筋力に与える影響、2.パフォーマンスに与える影響、3.傷害予防に与える影響、4.遅発性筋肉痛に与える影響、5.長期的なストレッチング介入が筋力に与える影響、6.柔軟性に与える影響を解説する。さらに、7.効果的なストレッチングの方法に関して超音波エラストグラフィーを使った我々の最新の研究成果を紹介する。
「中枢性運動障害に対する歩行再建とバイオメカニクス」
脳卒中後の片麻痺患者の歩行再建の基本となる知識は非常に幅広い。例えば脳機能と運動学習、倒立振子とバイオメカニクスなどのように異なる学問の知識について、いかに整合性を持たせて理解するかが重要となる。本講演では、「歩行の力学」、「歩行の制御」、「歩行の学習」、「装具の特性」などをキーワードに理論的、実践的なアプローチの考え方について説明したい。また、理学療法として歩行再建に取り組むために求められる戦略について再考を加えたい。
「筋力低下に対する運動療法-筋機能の評価と筋力トレーニングの実際-」
筋力低下に対する運動療法は、理学療法において最も重要なことの1つである。本講演では、1.筋力に影響する要因、2.筋力低下の原因、3.筋力増加のメカニズム、4.筋力の評価、5.筋力トレーニングの原則、6.筋力トレーニングの分類、7.筋力トレーニングのエビデンスなどについて述べる。さらに8.変形性膝関節症に対するトレーニングの実際、9.廃用性萎縮防止トレーニングの実際、10.パワートレーニングとスロートレーニングの実際等に関して紹介する。

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