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Accept News ~岡田紗也花さんの膝OA患者さんにおいて、膝関節伸展制限と胸椎後弯が機能スコアの悪化に影響することを示した論文が Journal of Orthopaedic Surgeryに採択されました~

Accept News!!

膝OA患者さんにおいて、膝関節伸展制限と胸椎後弯が機能スコアの悪化に影響することを示した岡田紗也花さんの論文が、Journal of Orthopaedic Surgery(IF:1.4)にアクセプトされました。

Association of knee extension deficit and lumbar kyphosis with functional impairments in patients with knee osteoarthritis: The Nagahama Study
Sayaka Okada, Masashi Taniguchi, Tome Ikezoe, Tadao Tsuboyama, Hiromu Ito, Shuichi Matsuda,Fumihiko Matsuda, Tsukasa Kamitanim, Noriaki Ichihashi
Journal of Orthopaedic Science (IF:1.4)

研究概要:
膝関節伸展制限や腰椎後弯は、変形性膝関節症(膝OA)患者の症状や日常生活動作機能に影響を及ぼす可能性があります。本研究では、膝OA患者における膝関節伸展制限および腰椎後弯の有無が、膝の症状および機能障害と関連するかを検討しました。地域在住の60歳以上の膝OA患者448名を対象に、質問紙を用いて膝の症状および機能を評価しました。また、膝関節最大伸展角度はゴニオメーター、腰椎の後弯角度は非侵襲的な測定装置であるSpinal Mouseにより測定されました。その結果、膝関節伸展制限および腰椎後弯はいずれも機能スコアの低下と有意に関連し、両者が併存することでその影響が大きくなることが明らかとなりました。一方、膝の症状スコアは、これらの要因とは有意な関連を示しませんでした。以上の結果から、膝OAにおける機能障害のリスクを把握するうえで、膝関節および脊柱アライメントの評価が重要であることが示唆されました。