京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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学会賞受賞News!! ~客員研究員の浮貝さんがフレッシュマン賞を受賞しました~

2024年10月16日

客員研究員の浮貝さんがフレッシュマン賞を受賞しました!!

 

第43回東京都理学療法学術大会 2024.09.14-15

 

浮貝春菜, 建内宏重, 山縣桃子, 奥村輝石, 市橋則明

 

研究の概要:
歩行時立脚期中に、股関節には体重の3〜4倍の力学的負荷が生じ、その負荷量は歩行速度の増加に伴い大きくなります。我々は以前の研究において、下肢の筋力低下、特に大腿四頭筋や殿筋群などの筋力低下がある場合に快適歩行中の股関節負荷が増大することを明らかにしました。本研究では、ケイデンスやストライドを増加させた速歩条件において、下肢筋力の低下が股関節負荷の増大にどのような影響を及ぼすか調査しました。本研究では筋骨格モデルを用いて下肢筋の張力を部分的に弱化させたモデルを作成し、歩行時立脚期中の股関節負荷を筋張力の弱化のないモデルと比較しました。結果として、特に立脚期前半において大腿広筋群、中殿筋後部線維、大殿筋上部線維の弱化により股関節負荷は増大し、負荷量の増加率は快適歩行と比較して大きくなりました。本研究の結果より、速歩条件において大腿広筋群や殿筋群の筋力低下が起こっている場合には、潜在的により大きな股関節負荷の増大につながっている可能性が示唆されました。

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