京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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~Muscle & Nerve Top 10 most-cited papersに選出されました~

2024年04月25日

~Muscle & Nerve Top 10 most-cited papersに選出されました~

 

Muscle & Nerve(IF:3.4)に掲載されている論文のうち、最も引用された論文のトップ10の一つとして、福元客員研究員(関西医科大学)の論文が選出されました。

 

Influence of ultrasound focus depth on the association between echo intensity and intramuscular adipose tissue

 

Yoshihiro Fukumoto PhD, Masashi Taniguchi PhD, Tetsuya Hirono PhD, Masahide Yagi MSc, Momoko Yamagata PhD, Ryusuke Nakai PhD, Tsuyoshi Asai PhD, Yosuke Yamada PhD, Misaka Kimura PhD, Noriaki Ichihashi PhD

PMID:35822539

 

研究概要:
超音波画像の筋輝度は、筋内脂肪の増加といった筋の質的変化を表す簡便な指標として多く用いられています。しかし、筋輝度を用いるにあたって、フォーカスを画像上のどこに設定して撮像すればよいかは不明でした。135名を対象に、大腿直筋・中間広筋の超音波画像を、フォーカスを画像最上部および筋中央に設定した条件で撮像し、それぞれの筋輝度を計測しました。またMRI画像から各筋の筋内脂肪割合を測定しました。結果、フォーカスは画像最上部よりも筋中央に設定したほうが、筋輝度が高く、また筋輝度と筋内脂肪割合との相関が強くなりました。このことから、フォーカスは筋中央に設定する方が超音波の減衰が軽減し、筋輝度の筋内脂肪量としての精度が高くなることが明らかになりました。またフォーカスを筋中央に設定しても、中間広筋は大腿直筋と比べ筋輝度が低く、筋輝度と筋内脂肪割合との相関も弱かったことから、フォーカスだけでは組織の深さによる超音波減衰を完全には除外できないことが示唆されました。

 

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