京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News~池添教授(関西医科大学)の論文がArchives of Gerontology and Geriatrics に採択されました~

2021年07月27日

Accept News!!
池添教授(関西医科大学)の論文がArchives of Gerontology and Geriatrics.  (IF: 3.250)に採択されました。

 

Weak hip flexor strength predicts progression of functional capacity decline
due to locomotor system dysfunction in community-dwelling older adults: A
longitudinal cohort study.
Tome Ikezoe, Tadao Tsuboyama, Yasuharu Tabara, Fumihiko Matsuda, Noriaki
Ichihashi N.

 

研究の概要​:

ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、運動器の機能低下から引き起こされる要
介護リスクの高い状態を示します。本研究では地域在住高齢者433名を対象として、
ロコモの悪化と関連する運動機能について多面的、縦断的に分析しました。運動機能として握力、下肢筋力(膝関節伸展筋力、股関節屈曲筋力、股関節伸展筋力、股関節外転筋力、足趾把持筋力)、片脚立位保持時間、Timed Up and Go、5回立ち座りテスト、段差昇降テスト、膝関節可動域を測定しました。ロコモの調査にはロコモ25を用い、ベースライン調査と1年後に追跡調査を実施しました。ロコモ25の1年間のスコア変化量から、対象者をロコモ悪化群と維持向上群に分類し、この2群を従属変数としてロジスティック回帰分析を行った結果、股関節屈曲筋力が有意な関連因子として抽出されました。本研究の結果、ロコモの悪化には運動機能のなかで特に股関節屈曲筋力が関連していることが示され、高齢者のロコモ予防において股関節屈曲筋力を評価介入していくことの必要性が示唆されました。

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