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八木特定助教の論文がJournal of Orthopaedic Research(IF: 3.102)に採択されました。

Properties of the iliotibial band and their relationships with gait parameters among patients with knee osteoarthritis

Masahide Yagi, Masashi Taniguchi, Hiroshige Tateuchi, Yamagata Momoko, Hirono Tetsuya, Asayama Akihiro, Umehara Jun, Nojiri Shusuke, Kobayashi Masashi, Ichihashi Noriaki

研究の概要​：
変形性膝関節症（膝OA）患者の腸脛靭帯の特徴や、その特徴に関わる要因は明らかではありません。本研究の目的は、膝OA患者の腸脛靭帯の厚さと硬さの特徴を明らかにし、それらに関連する歩行時の特徴を示すことでした。18名の膝OA患者と22名の膝痛のない高齢者に対して、超音波診断装置を使用して腸脛靭帯の硬さと厚さを計測しました。加えて、膝OA患者では歩行分析を行いました。その結果、腸脛靭帯は膝OA患者で膝痛のない高齢者より硬いですが、厚さには両群で明らかな差がないことが分かりました。また、膝OA患者では外部膝関節内反モーメントの立脚期中の積分値と立脚初期の外部股関節屈曲モーメントが大きいほど、腸脛靭帯が硬いことがわかりました。これらの結果から、膝OA患者の腸脛靭帯は大きな負荷が加わることで硬化しているということが示唆されました。