京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

Instagram

新着情報

Accept News ~パタキ准教授の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2024年04月8日

Accept News!!

 

パタキ准教授の論文がJournal of Biomechanics (IF=2.8) に採択されました。

 

Trial-vs. cycle-level detrending in the analysis of cyclical biomechanical data.

 

Pataky TC, Rao G.

 

研究の概要​:
関節角度や力の時間系列データには、電機的なドリフトや疲労などの要因による低周波の傾向が含まれる可能性があります。既存のトレンド除去手順は主に時系列の全体レベルで行われますが、サイクルレベルのトレンドを考慮に入れていません。サイクルレベルのトレンドは、歩行などの周期的な動きで発生し、動きの周期にわたって変化するトレンドです。本研究の目的は、サイクルレベルのトレンドの削除方法を記述し、サイクルレベルのトレンドが統計的に結果に影響を与える頻度を調査することでした。福地(2018)の41人の被験者、8つの速度のオープントレッドミル歩行データセットからの前後方向の床反力(GRF)を分析しました。合計552件の分析された時系列のうち、有意なサイクルレベルのトレンドが有意な試行レベルのトレンドよりも約3倍頻繁に見られました(21.1%対7.4%)。歩行速度の統計解析では、17.6%のスピード比較が、有意に結果を定量的に変更しました。これらの結果は1つのデータセットに基づいていますが、サイクルレベルのトレンドが解析のバイアスに寄与する可能性があることを明らかにしました。

TOPへ