Accept News ~上田さん(博士課程)の論文がJournal of Shoulder and Elbow Surgeryに採択されました~
2020年02月25日
Accept News!!
上田さん(博士課程)の論文がJournal of Shoulder and Elbow Surgery (IF: 2.849)に採択されました。
Comparison of the shoulder muscle strength, cross-sectional area, acromiohumeral distance, and the thickness of the supraspinatus tendon between symptomatic and asymptomatic patients with rotator cuff tears
Ueda Y, Tanaka H, Tomita K, Tachibana T, Inui H, Nobuhara K, Umehara J, Ichihashi N
概要:
症候性と無症候性肩腱板断裂症例において、肩関節可動域、肩関節筋力、肩腱板筋群の断面積、肩峰骨頭間距離、棘上筋腱端部の腫大を比較し、その差異を明らかにすることを目的としました。対象は、症候性肩腱板断裂症例32肩と無症候性肩腱板断裂症例23肩としました。両群において肩関節可動域、等尺性トルク、腱板筋断面積、棘上筋腱端部の厚さ、肩峰骨頭間距離、WORC indexを比較しました。その結果、症候性症例では無症候性症例に比べ、等尺性トルクは肩外転、下垂内旋、肩90度外転位外旋で低値を示しましたが、腱板筋群の断面積は棘上筋のみで小さく、他の腱板筋群では差はみられませんでした。また、症候性症例では肩外転90度での肩峰骨頭間距離が狭く、肩峰骨頭間距離に占める棘上筋腱端部の割合も大きいことが明らかとなしました。このことから症候性症例の疼痛の一因は棘上筋の萎縮に伴う筋力低下や肩峰骨頭間距離の狭小化である可能性が示唆されました。本研究結果は症候性肩腱板断裂症例の保存療法において有用な知見であると考えます。