京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

Instagram

新着情報

Accept News ~仲里さん(D1)の論文がArchives of Physical Medicine and Rehabilitationに採択されました~

2024年10月30日

Accept News!!

 

仲里さん(D1)の論文がArchives of Physical Medicine and Rehabilitation(IF: 3.6)に採択されました。

 

Center of pressure in relation to foot morphology and knee symptoms in older women with medial knee joint deformity: A cross-sectional study

Kaede Nakazato, Todd Pataky, Masashi Taniguchi, Junya Saeki, Masahide Yagi, Yoshiki Motomura, Shogo Okada, Sayaka Okada, Yoshihiro Fukumoto, Masashi Kobayashi, Kyoseki Kanemitsu, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
変形性膝関節症(膝OA)に対する保存的治療の一つであるインソールは、足圧中心(COP)を変化させることで膝関節症状の改善を図ります。その介入効果の程度には患者個人の足部形態が影響することが報告されていますが、足部変形の合併が多い膝OA患者において、足部形態とCOP位置の関係、COP位置と膝症状の関連は明らかになっていません。本研究では、足部形態指標(外反母趾角・Navicular/foot
ratio・LHA)、快適歩行中のCOP軌跡、膝関節症状を評価し、連続体解析(SPM)を用いてそれらの関係を検証しました。中足部のNavicular/foot
ratioが高いほど荷重応答期のCOPが外側に偏位し、単脚支持期のCOPが外側に偏位しているほど膝関節症状が重度であることが明らかになりました。本研究の結果から、重度の膝関節症状を有する患者には、足部アーチの修正とCOPを内側に偏位させる介入が膝関節症状の緩和に有効であることが示唆されました。これらの知見は、膝関節OA患者の足の形態に注目した保存的介入のさらなる発展に貢献する可能性があります。

TOPへ