京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~八木研究員の論文がJournal of Biomechanics に採択されました~

2020年09月28日

Accept News!!

 

八木研究員の論文がJournal of Biomechanics (IF: 2.320) に採択されました。

 

Muscle size-scaled shear elastic modulus: a muscle force index independent of maximal voluntary contraction, assessed during elbow extensionYagi M, Tateuchi H, Umehara J, Motomura Y, Hirono T, Nojiri S, Pataky TC, Ichihashi N

 

研究の概要​:
筋の弾性率は筋張力の指標として使用されています。筋力発揮中の筋の弾性率を個人間で比較するために発揮筋力を最大筋力で正規化する方法が用いられてきましたが、疼痛を有する患者では最大筋力の発揮が難しいため、新たな方法が必要です。本研究の目的は、最大筋力の計測を必要とせず、発揮筋力と強く関連する弾性率を用いた指標を確立することとしました。本研究では、安静時の上腕三頭筋の断面積(CSAおよび筋厚(MT)を測定し、さらに等尺性肘関節伸展時の上腕三頭筋の弾性率を測定しました。そして弾性率とCSAまたはMTを掛けた新しい指標(「G-CSA」と「G-MT」)を算出し、発揮筋力との関連の強さを分析しました。その結果、各指標と発揮筋力との相関係数は、G-CSAG-MT弾性率の順に高いことがわかりました。これらの結果は、筋の大きさで弾性率を補正した指標(G-CSAG-MTを用いれば、最大筋力の測定を必要とせず、個人間で弾性率を比較できることを示唆しています。

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