京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~加藤研究員の長浜コホートの論文がAging Clinical and Experimental Research に採択されました~

2021年08月3日

Accept News!!

 

加藤研究員の論文が

Aging Clinical and Experimental Research(IF:3.636)に採択されました。

 

Differences in lower limb muscle strength and balance ability between sarcopenia stages depend on sex in community-dwelling older adults
Takehiro Kato, Tome Ikezoe, Yasuharu Tabara, Fumihiko Matsuda, Tadao Tsuboyama, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:

サルコペニアの診断は筋量低下に加えて身体機能低下がみられた場合に認められます。しかし、サルコペニアと診断されなくても筋量もしくは身体機能のどちらか一方のみが低下している高齢者も一定数存在します。本研究では、地域在住高齢者2107名を対象として、AWGS2019の診断基準をもとにサルコペニア群、低筋量群、低身体機能群、健常群の4群に分類し運動機能について男女別に4群間で比較検討しました。運動機能として、下肢筋力(股関節外転筋力、股関節屈曲筋力、膝伸展筋力)、片脚立位保持時間、Timed Up and Goを測定しました。共分散分析の結果、男女ともいずれの下肢筋力においても、サルコペニア群だけでなく低筋量群および低身体機能群は健常群と比較して有意に低値を示しました。また、TUGについては男女ともサルコペニア群と低身体機能群は健常群・低筋量群と比較して有意に低下していました。一方、女性でのみ股関節外転筋力は低身体機能群と低筋量群で有意に差があり、片脚立位保持時間は低機能群と健常群で有意に差がありました。本研究の結果から、サルコペニアと診断されるより前から高齢者に対する下肢筋力とバランス能力への評価介入は重要であり、特に女性においては股関節外転筋力と片脚立位保持能力が重要であることが示唆されました。

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