京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~山縣客員研究員の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2020年12月29日

Accept News!!

 

山縣客員研究員の論文がJournal of Biomechanics (IF: 2.32) に採択されました。

 

Relation between frontal plane center of mass position stability and foot elevation during obstacle crossing

Momoko Yamagata, Hiroshige Tateuchi, Todd Pataky, Itsuroh Shimizu, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
障害物をまたぐ際、高齢者は障害物に躓かないように遊脚足部をより高く挙上しますが、足部を挙げすぎると身体重心が不安定となりバランスが崩れてしまう可能性があります。安全に障害物をまたぐためには、身体重心をうまく制御しながら足部を適切に挙上させることが重要ですが、これらの関連について詳しく調査した研究はありません。そこで本研究は、障害物をまたぐ際の身体重心の制御と足部の挙上との関係について調査しました。25名の健常高齢者を対象とし、全身のセグメントがいかに身体重心を制御しているかを表す運動学シナジーと、足部の挙上高との関連を調査しました。その結果、先行肢で障害物をまたぐ際には足部の挙上と運動学シナジーとの関連はみられませんでしたが、後行肢でまたぐ際には足部を高く挙げている人ほど運動学シナジーが低下しており、身体重心の制御が不良となっていることが明らかになりました。以上より、後行肢の足部を高く挙上させることが、必ずしも安定した障害物またぎ動作に繋がらないことが示唆されました。

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