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山縣客員研究員の論文がMedical Engineering and Physics（IF：2.356）に採択されました。

Influence of lower-limb muscle inactivation on medial and lateral knee contact forces during walking

Momoko Yamagata; Hiroshige Tateuchi; Akihiro Asayama; Noriaki Ichihashi

研究の概要​：
変形性膝関節症（膝OA）で観察される大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋などの筋力低下はOAを進行させる可能性がありますが、どの筋力低下が最も力学的負荷に悪影響を与えるかは不明でした。筋力低下と力学的負荷の純粋な関連を調査するために、健常若年者10名に対して歩行課題を行ってもらい、筋骨格モデルを用いて内側・外側コンパートメントにかかる膝関節圧縮力（KCFmed・KCFlat）を算出しました。さらに、シミュレーション解析によって大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋の筋力を低下させた筋骨格モデルを作成し、同様にKCFmedとKCFlatを算出しました。その結果、中殿筋の張力を低下させることによって、歩行立脚期を通してKCFmed増大とKCFlat減少がみられ、中殿筋の張力低下が膝関節内側に圧を移動させKCFmedを増大させた可能性が示唆されました。また、大腿直筋の張力を低下させることで立脚後期のKCFmedとKCFlatが減少したことから、大腿直筋の張力が過度に高まった場合はKCFmedとKCFlatがともに増大する可能性も示唆されました。