京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~山縣客員研究員(関西医科大学)の論文がAnnals of Biomedical Engineeringに採択されました~

2024年12月4日

Accept News!!

 

山縣客員研究員(関西医科大学)の論文がAnnals of Biomedical Engineering(IF: 3.0)に採択されました。

 

Center of pressure of medial knee contact force predicts future transition risk of knee surgery in patients with knee osteoarthritis

Momoko Yamagata, Masashi Taniguchi, Hiroshige Tateuchi, Yoshiki Motomura, Masashi Kobayashi, Noriaki Ichihash

 

研究の概要​:

変形性関節症は、日常生活において膝関節に繰り返し加わる圧縮力(KCF)によって進行し、悪化すると手術が必要になることがあります。これまではKCFを間接的に評価してきましたが、筋骨格モデルを用いることで膝関節内側に加わる局所的なKCF(KCFmed)やその圧力中心(KCFcop)が推定可能となります。膝関節にかかる負荷を詳細に評価することで、将来手術が必要となる潜在的リスクを予測する可能性がありました。そこで、26名の変形性膝関節症患者を対象として、ベースライン時に快適な速度で歩行した際の膝関節負荷を詳細に評価し、その後の10年間で手術が必要であったか否かを評価しました。その結果、将来手術を必要とした患者は歩行中に膝関節に加わる圧縮力は小さいですが、KCFcopが関節中心にシフトしその変位量が小さいことが明らかになりました。この結果から、10年後に手術が必要となる患者は、歩行中の機械的負荷の大きさが抑制されている一方で、膝関節の局所領域に持続的な負荷を受けていたことが示唆されました。

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