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岡田笙吾さん（D2）の論文がEuropean Journal of Radiology（IF: 3.2）に採択されました。

Degeneration of the cartilage quality is correlated with a higher intramuscular fat infiltration of the vastus medialis in older adults with pre-to-mild knee osteoarthritis

Shogo Okada, Masashi Taniguchi, Masahide Yagi, Yoshihiro Fukumoto, Tetsuya Hirono, Momoko Yamagata, Ryusuke Nakai, Masashi Kobayashi, and Noriaki Ichihashi

研究の概要​：

筋萎縮や筋内脂肪浸潤による大腿四頭筋の筋変性は変形性膝関節症（膝OA）患者に特徴的な病態であり、特に大腿四頭筋の筋内脂肪浸潤は膝関節軟骨量の減少に関連すると言われています。一方で、膝関節軟骨量の減少に先行して生じる組成変化（質的変性）との関連はこれまで明らかにされていませんでした。そこで、本研究では軟骨の質的変性評価の標準であるMRI T2 mapping法から算出したT2緩和時間を用いて、早期～軽度膝OA患者の大腿四頭筋の筋体積・筋内脂肪率と大腿骨内側軟骨の質的変性の関連を検証しました。その結果、軟骨の質的変性を示すT2緩和時間の延長には大腿四頭筋の筋内脂肪率が高値であることが関連し、なかでも内側広筋の筋内脂肪率が強く関連することが明らかになりました。本研究の結果により、軟骨の質的変性に対しても大腿四頭筋（特に内側広筋）の筋内脂肪浸潤が関連しており、膝OA進行前から高齢者に対して筋質評価を行う重要性が示唆されました。