Accept News ~岡田笙吾(D2)の論文がThe Kneeに採択されました~
2025年02月20日
Accept News!!
岡田笙吾(D2)の荷重負荷後の軟骨の即時変形とMMEの関連を示した論文がThe Knee(IF: 1.6)にAcceptされました。
Medial meniscus extrusion is associated with acute cartilage deformation after mechanical loading during treadmill walking in older adults
Shogo Okada, Masashi Taniguchi, Masahide Yagi, Yoshiki Motomura, Sayaka Okada, Kaede Nakazato, Yoshihiro Fukumoto, Kenta Iwane, Masashi Kobayashi, Kyoseki Kanemitsu, Noriaki Ichihashi
The Knee (IF: 1.6)
研究の概要:
関節軟骨は荷重負荷により即時的な変形(軟骨厚の即時的な減少)が生じるとされており、その変形量は力学的な累積負荷量や軟骨組成などの様々な要因の影響を受けます。半月板は膝関節にかかる負荷を分散させる機能を持つことから、変性に伴う内側半月板(MM)の突出量増加は膝関節軟骨への負荷を増大させる可能性があります。しかしながら、MM突出量増加による半月板の機能低下と膝関節軟骨への負荷増加の関連はこれまで十分明確化されていませんでした。そこで本研究では、MM突出量と荷重後の膝関節軟骨の即時変形量を定量的に評価し、その関連を検証しました。膝OA発症前~軽度膝OAの高齢者女性48名を対象とし、超音波画像装置を用いて、荷重位でのMM突出量と15分間のトレッドミル歩行後の大腿骨軟骨の即時変形を評価しました。分析の結果、荷重位でのMM突出量が大きい対象者ほど15分間のトレッドミル歩行後に顕著な軟骨の即時変形が生じていることが明らかになりました。さらに、この関連は年齢やトレッドミル歩行時の力学的な累積負荷量、エコー輝度で評価された軟骨組成を考慮してもなお有意でした。本研究の結果から、MM突出量増加による半月板の荷重分散機能低下が膝関節にかかる力学的負荷を増加させる一因であることが示唆されました。