京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~岩根研究協力員の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2023年06月29日

Accept News!!

岩根研究協力員の論文がJournal of Biomechanics (IF=2.789) に採択されました。

 

Effects of shoulder position during static stretching on shear elastic modulus of biceps brachii muscle

 

Kenta Iwane, Ko Yanase, Tome Ikezoe, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
臨床現場では、上腕二頭筋腱断裂や上腕二頭筋筋挫傷後に上腕二頭筋が短縮します。その結果、関節可動域制限やADL低下が生じるため、上腕二頭筋に対するストレッチングは重要です。しかし、これまで上腕二頭筋が最も伸張されるストレッチング姿勢について明らかにされていませんでした。そこで、健常若年男性15名を対象とし、超音波せん断波エラストグラフィ機能を用いて上腕二頭筋長頭と短頭のせん断弾性率を測定しました。その結果、上腕二頭筋長頭は肘関節伸展、前腕回内に加え、肩関節伸展+外旋で、上腕二頭筋短頭は肘関節伸展、前腕回内に加え、肩関節水平外転+内旋で最も伸張されることが分かりました。本研究結果より、上腕二頭筋のストレッチングは、肘関節や前腕の姿勢に加えて、肩関節の姿勢も考慮すべきであることが示唆されました。

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