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廣野さん(博士課程)の論文がGait Posture(IF: 2.349)に採択されました。
Relationship between postural sway on an unstable platform and ankle plantar flexor force steadiness in community-dwelling older women
Tetsuya Hirono, Tome Ikezoe, Momoko Yamagata, Takehiro Kato, Misaka Kimura, Noriaki Ichihashi
概要:
筋力を制御する機能として、筋力を安定化させる能力(force steadiness)があります。若年者を含む対象者では、足関節底屈筋force steadinessと安静立位中の動揺が関連することが報告される一方で、姿勢制御機能や筋力制御機能の低下した高齢者ではその関係性が認められないという報告がありました。それら報告はいずれも安定した床面上の姿勢制御を評価したにすぎず、高度な姿勢制御機能を要する不安定な条件下では筋力制御機能が関連するかは明らかではありません。本研究の目的は、地域在住高齢者を対象に足関節底屈筋force steadinessと安定面および不安定面上の姿勢動揺との関連を明らかにすることです。26名の地域在住高齢女性が参加し、最大底屈筋力の5%、20%、50%を目標値としたforce steadinessを計測しました。姿勢動揺評価には、安定した床面上の足圧変動と、不安定な床面の傾斜角度変動を計測しました。その結果、安定面上姿勢動揺にはいずれのforce steadinessも関連しませんでしたが、不安定面上姿勢動揺には20%のforce steadinessのみ有意な相関を示しました。日常生活動作に必要となるような不安定な条件下の姿勢制御では、高齢者も最大筋力の20%程度の随意的な筋力制御機能が重要であることを示唆しました。