京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~本村客員研究員(小林整形外科)の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2024年05月4日

Accept News!!

 

本村客員研究員の論文がJournal of Biomechanics (IF=2.4) に採択されました。

 

Effects of abdominal hollowing and bracing on each intervertebral angle during quadruped upper and lower extremity lift: Three-dimensional motion analysis of the spine

 

Yoshiki Motomura, Hiroshige Tateuchi, Megumi Ota, Kosuke Miyakoshi, Akihiro Asayama, Shusuke Nojiri, Sayaka Nakao, Masahide Yagi, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
腰痛や脊椎疾患の発症を予防するためには、脊椎の運動が過度にならないようにコントロールすることが重要です。脊椎運動のコントロールには腹筋の活動が大きく貢献しますが、腹筋を活動させる方法としてドローインとブレーシングのどちらがより有効かは明らかではありませんでした。そこで、ドローインやブレーシングをしながら動作を行った場合に脊椎運動がどのように変化するかを検証しました。15名の健常若年男性を対象に、特別な指示を行わない基本条件や脊椎運動を単純に最小化しようとする意識条件、そして2種類の腹筋収縮条件における四つ這い位での上下肢挙上動作中の各脊椎間の運動の詳細な三次元動作解析を行いました。その結果、ドローイン条件では、基本条件に比べて腹横筋の活動が有意に増加し、基本条件や意識条件、ブレーシング条件に比べて特に第2/3腰椎間・第3/4腰椎間における伸展運動が有意に抑制されました。このことから、四つ這い位での上下肢挙上動作時にドローインを行うことは、脊椎運動のコントロールのために有効なエクササイズである可能性があります。

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