京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~浅山研究協力員の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2021年10月19日

Accept News!!

 

 
浅山研究協力員の論文がJournal of Biomechanics (IF: 2.712) に採択されました。
 

Influence of stance width and toe direction on medial knee contact
force during bodyweight squats

Akihiro Asayama, Hiroshige Tateuchi, Momoko Yamagata, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
スクワットは下肢の筋力トレーニングとして頻繁に用いられますが、その動作自体により大きな関節負荷が生じます。特に膝関節内側圧縮力は、内側の変形性膝関節症の発症や半月板損傷と関連があることが報告されています。スクワットのバリエーションの一つに足幅と足角がありますが、スクワット中の足幅と足角の違いが膝関節内側圧縮力へ及ぼす影響は不明です。健常者若年者12名を対象として、足幅3条件(狭い、中程度、広い)と足角2条件(足部中間位、足部外転位)の計6条件のスクワット動作を三次元動作解析装置を用いて計測し、Anybody Modeling Systemにより膝関節内側圧縮力と、スクワットの主動作筋である大腿四頭筋と大臀筋の張力を算出しました。その結果、膝関節内側圧縮力は狭い足幅が中程度および広い足幅よりも、足部外転位が足部中間位よりも有意に大きかったです。また、大腿四頭筋の張力は足部外転位が足部中間位よりも有意に大きく、大臀筋の張力は足幅が狭くなるほど有意に大きくなることが判明しました。本研究の結果より、小さな関節負荷で筋力トレーニングを行うには、中程度の足幅かつ足部中間位でのスクワットが推奨される可能性が示唆されました。

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