京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~田原先生(京都大学医学研究科附属ゲノム医学センター)との共同研究がArchives of Gerontology and Geriatrics に採択されました~

2020年04月14日

Accept News!!

 

田原先生(京都大学医学研究科附属ゲノム医学センター)の論文がArchives of Gerontology and Geriatrics (IF: 2.611)​に採択されました。

 

Comparison of diagnostic significance of the initial versus revised diagnostic algorithm for sarcopenia from the Asian Working Group for Sarcopenia
Tabara Y, Ikezoe T, Setoh K, Sugimoto K, Kawacughi T, Kosugi S, Nakayama T, Ichihashi N, Tsuboyama T, Matsuda F

 

研究の概要​:

サルコペニアとは加齢による筋量減少とそれに伴う筋力低下・身体機能低下のことを指します。近年、サルコペニアの診断基準として用いられているアジアワーキンググループのアルゴリズム(AWGS)が改定されました。そこで、本研究では滋賀県長浜市で実施している長浜コホート研究に参加された2061名の地域在住高齢者を対象として、従来のサルコペニア基準(AWGS2014)と改定サルコペニア基準(AWGS2019)の比較を行いました。その結果、サルコペニアと診断された高齢者は従来の基準で60名、改定基準で110名(内、重度サルコペニアは21名)であり、改定基準でサルコペニア発生率が高くなる要因としては身体機能低下の基準に立ち座りテストが追加されたことや歩行速度低下のカットオフ値が変更されたことの影響が考えられました。さらに、改定基準によるサルコペニア重症度は心血管疾患リスクとも関連していることが示されました。

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