Accept News ~OB百武さんの論文がClinical Biomechanicsに採択されました~
2024年10月26日
Accept News!!
OBの百武さんの論文がClinical Biomechanics(IF: 1.4)に採択されました。
Magnetic resonance imaging verification of anterior capsular impingement in the hip joint: A three-dimensional analysis
Subaru Hyakutake, Hiroshige Tateuchi, Masahide Yagi, Hikari Itsuda, Zimin Wang, Ryusuke Nakai, Noriaki Ichihashi
研究の概要:
近年,股関節でのインピンジメントの一つとして,股関節屈曲時に前方関節包靭帯が大腿骨頭と寛骨臼の間に挟まれる現象が提唱されています.しかし,この現象が生体内で生じるかは明らかではありません.本研究では股関節の前方にある関節包靭帯が,股関節の運動(屈曲や内転)によって大腿骨と寛骨臼の間で挟まれるか,また健常者と股関節痛者でその特徴に違いがあるかを調べました.健常若年者15名と股関節屈曲時に股関節痛のある者16名を対象に,MRIで股関節を撮影し、股関節および関節包靱帯の3次元モデルを作成し,関節包靭帯と大腿骨モデル間の距離を算出しました.その結果,どちらのグループでも関節包靭帯が大腿骨に挟まれることなく,さらに股関節を屈曲した時の方が関節包靭帯と大腿骨間の距離が長くなることがわかりました.また,健常若年者よりも股関節痛のある者の方が,関節包靭帯と大腿骨間の距離が長く,股関節痛のある者では2つの組織がより離れていることが分かりました.これらの結果は,股関節痛の原因を探る上で重要な知見となります.