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Effect of soft tissue tension around the knee joint on medio-lateral patellar position

研究の概要：

膝蓋大腿関節痛（PFP）には、膝関節伸展位における大腿四頭筋収縮中の膝蓋骨内外側位置が強く関連することが報告されていますが、上記条件中の膝蓋骨位置と軟部組織の張力の関連は明らかではありませんでした。そこで膝関節伸展位における大腿四頭筋収縮中の膝蓋骨内外側位置と膝蓋骨に付着する各軟部組織の張力の関連を調査しました。12人のPFPを有する若年者と20人の健常若年者を対象に、膝関節5度屈曲位において、安静条件および3Nmの膝関節伸展筋力発揮条件中の膝蓋骨内外側位置と、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、外側膝蓋大腿靱帯、内側膝蓋大腿靱帯、腸脛靱帯の張力を計測しました。その結果、力発揮条件中の膝蓋骨位置には、外側広筋と腸脛靱帯の張力、および安静時の膝蓋骨位置が関連しました。また、安静時の膝蓋骨位置には腸脛靱帯の張力が関連しました。このことから、外側広筋と腸脛靱帯の張力が大きいほど、膝蓋骨は外側に位置する可能性が示唆されました。