Accept News ~谷口助教の論文がArthritis Research & Therapyに採択されました~
2023年04月10日
Accept News!!
谷口助教の早期OAの筋変性論文がArthritis Research & Therapy(IF =5.606)にacceptされました。
A higher intramuscular fat in vastus medialis is associated with functional disabilities and symptoms in early stage of knee osteoarthritis: a case-control study
Masashi Taniguchi, Yoshihiro Fukumoto, Masahide Yagi, Tetsuya Hirono, Momoko Yamagata, Akihiro Asayama, Shogo Okada, Ryusuke Nakai, Masashi Kobayashi, Noriaki Ichihashi
研究の概要:
変形性膝関節症(膝OA)の発症前段階とされる早期膝OA患者の筋変性およびその臨床的関連は明らかにされていませんでした。そこで、早期膝OA患者19名および健常高齢者31名を対象とし、MRIを用いて大腿四頭筋各筋の筋量と筋内脂肪量を計測し、機能障害や膝症状との関連を分析しました。その結果、早期膝OA患者では、健常高齢者と比較して、大腿四頭筋各筋に筋萎縮を認めず、筋内脂肪浸潤の増加を認めました。この特徴は内側広筋において顕著であり、内側広筋の筋内脂肪浸潤の増加は機能障害・症状悪化と有意に関連しました。進行期・末期膝OA患者と類似した筋変性所見を早期OAにおいても認めることが明らかとなり、筋内脂肪浸潤の早期検出・改善の必要性が示唆されました。今回の検証はMRIを用いており、臨床において簡便に評価可能な機器でもこの変化を検出可能か、追加検証する必要があります。