京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教の論文がClinical Rheumatologyに採択されました~

2021年01月13日

Accept News!!

 

谷口助教の論文がClinical Rheumatology (IF: 2.394) に採択されました。

 

Extracellular-to-intracellular water ratios are associated with functional disability levels in patients with knee osteoarthritis: Results from the Nagahama Study

Masashi Taniguchi, Tome Ikezoe, Tsukasa Kamitani , Tadao Tsuboyama, Hiromu Ito, Shuichi Matsuda, Yasuharu Tabara, Fumihiko Matsuda, and Noriaki Ichihashi, on behalf of the Nagahama Study group

 

研究の概要​:
近年、変形性膝関節症(膝OA)患者における筋内脂肪増加といった質的変化が筋力低下や機能障害と関連することが報告されています。生体電気インピーダンス法により計測される細胞内外液比もまた、骨格筋の質的変化を反映しますが、この指標が膝OA患者の機能障害と関連するかは明らかにされていません。そこで、本研究では、長浜コホート研究に参加した両側性膝OA患者787名を対象として、筋量指標である下肢骨格筋量指数(SMI)と細胞内外液比を調査し、機能障害との関連を分析しました。その結果、細胞内外液比の増加のみ機能低下と関連しました。さらに、OA重症度と症状によって分類した6つのサブグループ解析の結果膝痛といった症状が強い者ほど細胞内外液比の増加による機能低下が著しいことが分かりました。本研究の結果は、細胞内外液比が膝OA患者の機能障害を反映するバイオマーカーであることを示唆しました。今後は、この指標が膝OA患者の機能障害の進行に影響するかを明らかにしていく必要があります。

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