京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教の論文がLymphatic Research and Biologyに採択されました~

2020年12月21日

Accept News!!

 

谷口助教の論文がLymphatic Research and Biology(IF: 1.667) に採択されました。

 

Assessment of Edematous Changes using 3D Body-scanning and Segmental–Bioelectrical Impedance Spectroscopy

Masashi Taniguchi, Tetsuya Hirono, Tsubasa Nakayama, Kotono Kobayashi, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:

日常生活で生じる浮腫性変化は、主に間質液が細胞外区画に滞留することにより生じ、一般的に下肢の疲労感と関係することが知られています。近年、この浮腫性変化の評価には、生体電気インピーダンス分光法(BIS)による低周波数帯レジスタンス成分、すなわち細胞外液指標の変化が用いられます。細胞外区画における水分増加によって生体内の電気抵抗は低下するため 、浮腫の増加は細胞外液指標の低下によって検出されます。体表形状を捉える3Dボディスキャナもまた、浮腫による体積・周径変動を評価できる可能性があります。そこで、本研究では、15名の健常女性を対象として、 6時間の観察期間における浮腫性変化についてBISおよび3Dボディスキャナを用いて評価しました。その結果、BISによる細胞外液指標は、大腿部・下腿部ともに有意な減少(すなわち、浮腫増加)を認めたのに対し、3Dボディスキャナでは下腿部においてのみ体積・周径の増加を認めました。また、3Dボディースキャナによる体積変化は、BISによる下腿浮腫の増加と有意な相関関係(ρ = -0.79)を認め、周径変動は下腿近位から中央の領域(30-50%)において大きいことが分かりました。本研究の結果、3Dボディースキャナを用いた浮腫評価は、下腿部においてBISの代替評価法となり得ることを示唆しました

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