京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教の論文がPhysiotherapy Theory and Practiceに採択されました~

2024年07月9日

Accept News!!

 

谷口助教の論文がPhysiotherapy Theory and Practice(IF: 1.6)に採択されました。

 

Relationship of total sagittal spinal alignment index of thoracic kyphosis and lumbar lordosis with physical function in community-dwelling older adults

 

Masashi Taniguchi, Nanami Niiya, Tome Ikezoe, Tadao Tsuboyama, Fumihiko Matsuda and Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
高齢者は一般的に胸椎後弯(TK)増加、腰椎前弯(LL)減少した脊柱後弯姿勢を特徴とし、これらのアライメント変化は身体機能の低下と関連します。しかし、脊柱全体の弯曲を評価できるとされるLL と TK の差(LL-TK)は、LLまたはTK単独よりも身体機能と強く関連するかは明らかではありませんでした。そこで、ながはまコホート研究に参加した高齢者1674名を対象とし、スパイナルマウスで計測したLL-TK、LLおよびTKと身体機能(片脚立位時間、5回立ち座りテスト、歩行速度)との関連を調査しました。その結果、LLおよびTK ではなく、LL-TKの減少が身体機能の低下に関連する有意な要因であることが示されました。本研究の結果より、高齢者の身体機能の低下には、胸腰椎それぞれの後弯変形よりもLL-TKの減少、すなわち脊柱全体の後弯変形がより関連することが示唆されました。以上より、脊柱矢状面マルアライメントを反映する指標としてLL-TKを評価することは臨床上有用であるといえます。

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