京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教の長浜データを使ったロコモ論文がBMC Geriatricsに採択されました~

2021年09月1日

Accept News!!

 

谷口助教の長浜データを使ったロコモ論文がBMC Geriatrics (IF: 3.921) に採択されました。

 

Prevalence and physical characteristics of locomotive syndrome stages as classified by the new criteria 2020 in older Japanese people: results from the Nagahama Study

 

Masashi Taniguchi, Tome Ikezoe, Tadao Tsuboyama, Yasuharu Tabara, Fumihiko Matsuda, and Noriaki Ichihashi, on behalf of the Nagahama Study group.

 

研究の概要:

ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、運動器の機能低下から引き起こされる要介護リスクの高い状態を示します。従来の基準では、ロコモ度1は移動機能の低下が始まった状態、ロコモ度2は移動機能の低下が進行した状態と定義されていました。2020年の基準改訂により新たにロコモ度3移動機能低下が進行し、社会参加に支障をきたしている状態」が追加されました。本研究では、地域在住高齢者2077名を対象に改訂基準による各ロコモ度の有病率や身体機能の違いについて調査しました。その結果、有病率はロコモ度1: 24.4%ロコモ度2: 5.5%、ロコモ度3: 6.5%となり、加齢とともにロコモ有病率が増加しました。また、ロコモ度1に比べてロコモ度2では筋力低下をきたし、ロコモ度2に比べてロコモ度3では移動に関する身体機能(歩行速度・立ち座り機能・バランス)の低下が顕著でした。本研究の結果を踏まえ、ロコモの進行予防には、ロコモ度1に対して筋力強化、ロコモ度2では、バランス練習を含む動的トレーニングが推奨されます。

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