京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教のBIAの論文がJournal of Physiological Anthropologyに採択されました~

2021年09月20日

Accept News!!

 

谷口助教のBIAの論文がJournal of Physiological Anthropology(IF =2.867)にacceptされました。

 

Estimating thigh skeletal muscle volume using multi-frequency segmental-bioelectrical impedance analysis

 

Masashi Taniguchi, Yosuke Yamada, Masahide Yagi, Ryusuke Nakai, Hiroshige Tateuchi, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要:

生体電気インピーダンス法(Bioelectrical Impedance Analysis, BIA法)は、骨格筋量評価の標準とされるMRIの代替手段として活用されています。しかしながら、これまでに筋内脂肪などを含む非収縮要素を考慮した筋量推定式は示されていませんでした。また、超音波法による筋厚指標を用いた筋量推定式が提示されていますが超音波法とBIA法による推定式の精度を比較した研究はありませんでした。そこで、本研究では、1)筋量推定に一般的に使用される50kHz BIに非収縮組織量を反映する細胞内外液指標や位相角を考慮することにより、MRIより算出した大腿部筋量に対する推定精度を向上させるか、2)超音波法とBIA法における大腿四頭筋の筋量推定精度は同程度かについて検証を行いました。その結果、1)50kHz BIに細胞内外液指標や位相角を加えることで大腿部筋量の推定精度向上を確認し、2)超音波法とBIA法による大腿四頭筋の推定精度は同程度であることが明らかとなりました。BIA法は、可搬性や簡便性に利点を持つため、すでに臨床活用が普及していますが、この推定式の利用により精度の高い筋量推定が可能となります。

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