京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~谷口助教のOAの縦断研究の論文がRheumatology Internationalに採択されました~

2022年11月10日

Accept News!!

谷口助教のOAの縦断研究の論文がRheumatology International(IF =3.580)にacceptされました。

Enhanced echo intensity in vastus medialis is associated with worsening of functional disabilities and symptoms in patients with knee osteoarthritis: a 3-year longitudinal study

Masashi Taniguchi, Yoshihiro Fukumoto, Masahide Yagi, Yoshiki Motomura, Sayaka Okada, Shogo Okada, Masashi Kobayashi, Noriaki Ichihashi

研究の概要:
変形性膝関節症(膝OA)患者の大腿四頭筋では、筋萎縮よりも筋質低下が早期に生じます。特に、膝OA患者では、内側広筋の高エコー輝度(筋輝度)と生体電気インピーダンス分光法(BIS)による細胞内外液比の上昇を認めることが報告されています。しかし、これらの筋変性は将来の機能障害や症状悪化に影響するかを明らかにした報告はありませんでした。そこで、膝OA患者33名を対象に3年間の縦断調査によって大腿四頭筋の筋量・筋質低下と機能障害・症状悪化との関連を明らかにすることを目的に研究を実施しました。その結果、3年後の機能障害・症状悪化には、ベースライン時の内側広筋の筋輝度のみが関与しました。臨床場面においても非侵襲的かつ簡便に実施できる内側広筋の筋輝度評価は、膝OA患者の機能障害・症状悪化を予測するバイオマーカーとしての有用性が示唆されました。

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