京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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受賞ニュース‼~大学院生八木君の発表演題が第23回基礎理学療法学術大会学会長賞を受賞しました~

2019年03月13日

受賞ニュース

第23回基礎理学療法学術大会において大学院生八木君の発表演題「弾性率を用いた新たな筋張力指標の確立」が学会長賞を受賞しました。

 

研究の概要:

筋活動時の筋張力を測定するために、せん断波エラストグラフィーで計測した弾性率が使用さる。ただ、弾性率は筋の大きさに影響を受け、同じ強さの筋力発揮中でも筋断面積の大きい被験者ほど小さな弾性率が計測されてしまうため、弾性率を被験者間で比較することができない。そこで、本研究では弾性率を筋の大きさで補正した指標が、弾性率より発揮筋力の絶対値と強く関連するかを検討した。

12名の健常男性を対象に、上腕三頭筋外側頭の筋断面積、筋厚を超音波診断装置で計測した。開始負荷を5Nとし、5Nmずつ負荷の漸増する等尺性肘伸展運動中に上腕三頭筋外側頭の弾性率を計測した。そして弾性率に筋断面積または筋厚をかけた筋張力指標を算出し、これらの指標および弾性率と発揮トルクとの相関分析を行った。その結果,筋張力指標は弾性率のみより発揮トルクと強く関連していることが示された。筋張力指標は筋張力の個人間比較に適した指標であることが示唆された。

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