Accept News ~研究室OB 福元先生(神戸学院大学)との共同研究がJournal of Applied physiology に掲載されました~
2018年08月22日
Accept News ‼
研究室OB 福元先生(神戸学院大学)の論文がJournal of Applied physiology (IF: 3.256)に掲載されました。
Association of physical activity with age-related changes in muscle echo intensity in older adults: A 4-year longitudinal study.
Fukumoto Y, Yamada Y, Ikezoe T, Watanabe Y, Taniguchi M, Sawano S, Minami S, Asai T, Kimura M, Ichihashi N.
PMID: 30113271
DOI: 10.1152/japplphysiol.00317.2018
研究の概要:筋の超音波エコー輝度(以下,筋輝度)は筋内の脂肪・線維組織の程度を示す指標として近年注目されている。本研究は,高齢者における身体活動量が筋輝度の加齢変化に及ぼす影響を縦断研究により検討した。対象は地域在住高齢者132名であった。ベースライン時および4年後フォローアップ時に,右大腿四頭筋の筋厚,筋輝度,皮下脂肪厚および最大筋力を計測した。またベースライン時に質問紙で調査した身体活動量をもとに,対象者を高活動群と低活動群に群分けした。4年間で,高活動群・低活動群とも筋厚,脂肪厚と筋力が有意に減少し(P < 0.05),高活動群では筋輝度が有意に低下したが(P < 0.05),両群のBMIと低活動群の筋輝度には有意な変化がなかった。重回帰分析の結果,高活動は筋厚(β= 0.189, P = 0.031)および筋輝度(β= -3.145, P = 0.045)の変化量に他の説明変数から独立して影響していたが,BMI,脂肪厚と筋力の変化量には影響していなかった。本研究の結果,高齢者における高い身体活動量は筋輝度の縦断的な低下を引き起こすことが示唆された。