京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~中尾さん(博士課程)の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2019年09月19日

Accept news!!

 

中尾さんの論文がJournal of Biomechanics(IF:2.576)に採択されました。

 

Effects of ankle position during static stretching for the hamstrings on the decrease in passive stiffness
Nakao S, Ikezoe T, Nakamura M, Saeki J, Kato T, Umehara J, Ichihashi N.

 

研究の概要
ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)に対するストレッチングはよく実施されますが、足関節を背屈位(つま先を天井の方向に立てた状態)または底屈位(つま先を足の裏の方向に寝かせた状態)のいずれで実施するほうが効果的かについては明らかではありません。そこで本研究では、健常若年者に対して足関節背屈位および底屈位で5分間のハムストリングスのスタティックストレッチングを実施し、直後の柔軟性の変化を比較しました。その結果、関節可動域(痛みなく関節を動かすことができる角度)はストレッチングを実施する際の足関節角度に関わらず増加しましたが、筋腱複合体(筋肉や腱)の硬さは足関節底屈位でストレッチングを実施した場合にのみ低下しました。本研究結果から、筋腱複合体の柔軟性を向上させたい場合は、ハムストリングスのストレッチングを実施する際、足関節背屈位ではなく、足関節底屈位で実施するほうが効果的であることが示されました。

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