Accept News ~研究室OB小山さんの論文がGait and Postureに採択されました~
2019年01月17日
Accept News!!
研究室OB小山さんの論文がGait and Posture (IF 2.273) に採択されました。
Mechanical Energy Efficiency for Stepping Up and Down in Persons with Medial Knee Osteoarthritis
Y Koyama , H Tateuchi, K Araki, K Fujita, J Umehara, M Kobayashi, N Ichihashi
研究の概要:
変形性膝関節症(膝OA)患者の段差昇降における動作の特徴を力学的エネルギーの流れから評価することを目的とした。16名の膝OA患者と16名の健常高齢者を対象とし、階段昇降動作の動作分析を三次元動作解析装置を用いて行った。昇段、降段時の下肢各関節の仕事量をそれぞれ算出した。また、力学的エネルギーの流れによって行われた仕事の、関節全体の仕事量に対する割合(Mechanical Energy Compensation; MEC)を各関節で算出した。この割合が大きいことは、関節運動中の、筋の収縮による仕事が、体節間の力学的エネルギーの流れによって代償されていることを示す。各関節の仕事量、及びMECを2群間で比較した。結果、昇段動作において、膝OA患者は爪先が離地する直前の蹴りだしの動作で、下腿から足部への力学的エネルギーの流れが少なく、効率の悪い動作となっていると考えられた。また、膝OA患者は降段動作中、転倒を回避するためにより多くの力学的エネルギーを骨盤・体幹部に残し、下肢への力学的エネルギーの移動を少なくしている可能性が示唆された。