京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~中尾客員研究員の論文がJournal of Strength Conditioning Researchに採択されました~

2023年01月10日

Accept News!!

中尾客員研究員の論文がJournal of Strength Conditioning Research (IF=4,415) に採択されました。

 

Effects of low-intensity torque-matched isometric training at long and short muscle lengths of the hamstrings on muscle strength and hypertrophy: A randomized controlled study

 

Sayaka Nakao, Tome Ikezoe, Masashi Taniguchi, Yoshiki Motomura, Tetsuya Hirono, Shusuke Nojiri, Remi Hayashi, Hiroki Tanaka, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:

筋力発揮時に関節に加わる力(関節トルク)は、他動的な筋伸張によって生じる力と、能動的な筋収縮によって生じる力の合計として発揮されます。他動的な筋伸張によって生じる力が大きい筋伸張位でトレーニングを行う場合、筋短縮位に比べて能動的な力発揮が少なくても同程度の関節トルクを発揮できます。本研究では、筋伸張位と筋短縮位で同じ関節トルクを発揮する低強度等尺性トレーニングを8週間行い、筋肥大および筋力増強効果を比較しました。健常若年者28名を2群に分け、ハムストリングスが伸張位となる肢位(膝関節30°屈曲位)または短縮位となる肢位(膝関節90°屈曲位)でトレーニングを行った結果、筋断面積および膝関節30°屈曲位における筋力は群に関わらず増加しました。一方、膝関節90°屈曲位における筋力は両群ともに増加し、その増加量は伸張位でトレーニングをした群に比べて短縮位でトレーニングをした群でより大きいという結果が得られました。以上から、筋伸張位でのトレーニングでは筋短縮位に比べて能動的な力発揮が少なくても筋肥大や筋力増強を得られる一方、筋短縮位における筋力を増加させるためには、筋短縮位でのトレーニングがより効果的であることが示されました。

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