Accept News!!
八木研究員の論文がHuman movement science (IF: 2.096) に採択されました。
The function of the popliteus muscle: An in vivo ultrasound shear wave elastography study.
Yagi M, Tateuchi H, Kuriu M, Ichihashi N
研究の概要:
膝窩筋は膝関節の機能に重要で、解剖研究などでは膝関節軽度屈曲位での膝窩筋の機能に注目されることが多いです。しかし、膝窩筋が深部筋であるため筋電図などの計測が難しく、生体内ではその機能は十分に分かっていません。超音波診断装置せん断波エラストグラフィで計測される弾性率は筋張力の指標として使用され、筋伸張や収縮で増加し、深部筋でも測定ができます。本研究では、膝窩筋の弾性率を計測することで、生体内での膝窩筋の機能を非荷重位と荷重位で調べました。14名の健常者を対象に、せん断波エラストグラフィを用いて膝窩筋の弾性率を膝関節軽度屈曲位での他動運動時、等尺性膝関節運動時、片脚立位時に計測しました。その結果、他動運動時には膝関節伸展および外旋で弾性率が増加し、等尺性運動時には膝関節屈曲および内旋で弾性率が増加しました。さらに、片脚立位では膝窩筋の弾性率が増加するものの、片脚立位中に膝関節を屈曲すると伸展位より弾性率が低下することが分かりました。これらのことから、膝窩筋の機能は膝関節屈曲と内旋であることと、膝窩筋の筋張力は片脚立位で増加しますが、膝関節屈曲位での片脚立位では伸展位より低下することを示唆しました。