京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~坂田さん(修士課程)の論文がClinical Physiology and Functional Imagingに採択されました~

2023年10月4日

Accept News!!

坂田さん(修士課程)の論文がClinical Physiology and Functional Imaging(IF:1.8)に採択されました。

 

Age-related changes in muscle thickness, echo intensity and shear modulus of the iliocapsularis

Haruka Sakata, Hiroshige Tateuchi, Masahide Yagi, Kotono Kobayashi, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
Iliocapsularisは股関節の前面に位置する深部筋であり、股関節の安定化に寄与するとされています。Iliocapsularisの加齢変化を調べた研究では、筋量が加齢の影響を受けにくいことが報告されています。筋の加齢変化では、筋量だけでなく筋質や機械的特性にも変化が生じると報告されていますが、iliocapsularisの筋質や機械的特性の加齢変化については明らかとなっていません。そこで本研究では、iliocapsularisの筋量・筋質・機械的特性における加齢変化を検討しました。健常女性87名(21-82歳)のiliocapsularis、腸骨筋、大腿直筋の筋量・筋質・機械的特性、関節包の厚さ・機械的特性を超音波診断装置を用いて計測し、年齢との関連を調べました。その結果、腸骨筋や大腿直筋は加齢変化を示した一方、iliocapsularisの筋量と機械的特性には加齢に伴う変化はありませんでした。また、iliocapsularisの筋質と年齢には弱い相関があり、高齢ほど筋質が低下しました。同じ股関節前面の筋である腸骨筋や大腿直筋には加齢変化が生じた一方で、iliocapsularisは加齢の影響を受けにくいことがわかりました。

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