京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~建内准教授の論文がArch Phys Med Rehabilに採択されました~

2023年04月24日

Accept News!!

建内准教授の論文がArch Phys Med Rehabil (IF: 4.060) に採択されました。

 

Identifying muscle function-based phenotypes associated with radiographic progression of secondary hip osteoarthritis: A prospective cohort study

Tateuchi H, Masahide Yagi, Haruhiko Akiyama, Koji Goto, Kazutaka So, Yutaka Kuroda, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
筋力低下は変形性股関節症(股OA)の主要な障害ですが、疾患進行との関連性は不明でした。そこで、前期から進行期の股OA患者を対象としたコホート研究のデータ(n = 50)を用いて、股関節周囲の筋力(屈曲・伸展・外転・外旋・内旋)、筋力バランス(全股関節筋力の総和に対する各筋力の比率)、筋力と筋力バランスをそれぞれ指標としたクラスター分析を実施し、12か月間におけるレントゲン上の股関節疾患の進行有無との関連性を分析しました。その結果、筋力バランスを指標としたクラスター分析において、疾患進行の高リスク群と低リスク群の2群が分類され、高リスク群は股関節屈曲および内旋の相対的な筋力低下を有していました。年齢やベースラインでの関節裂隙幅で調整した後も、高リスク群と疾患進行との有意な関連性は保持されました。本研究結果は、股OAの進行に関して、筋力よりも筋力バランスに着目することの重要性を示唆しています。

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