京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~建内准教授の論文がArthritis Research & Therapyに採択されました~

2021年04月19日

Accept News!!

建内准教授の論文がArthritis Research & Therapy (IF: 4.103) に採択されました。

 

Strategies for increasing gait speed in patients with hip osteoarthritis: their clinical significance and effects on hip loading

Hiroshige Tateuchi; Haruhiko Akiyama; Koji Goto; Kazutaka So; Yutaka Kuroda; Noriaki Ichihashi
 

研究の概要​:

日常生活において歩行速度を変化させる場面は少なくありません。歩行速度の変化は、ストライド長の変化、ケイデンスの変化、あるいはその両方によってなされますが、その戦略の違いは、歩行時の関節負荷や関節痛、身体機能などと関連する可能性があると考えました。本研究では、変形性股関節症患者47名を、歩行速度の増加に際しての戦略から3群に分類し、股関節痛や身体機能、歩行時股関節負荷を群間で比較しました。その結果、股関節痛には群間差を認めませんでしたが、ケイデンスの増加を主とする群およびストライドとケイデンスの両方を増加させる群がストライドの増加を主とする群よりも、身体機能は良好でした。また、ストライドとケイデンスの両方を増加させる群よりもケイデンスの増加を主とする群で、歩行時の股関節負荷(外的内転・内旋モーメント)の最大値が減少していました。歩行速度増加に際して、ケイデンスの増加を主とする戦略を用いることが、股関節負荷の増加を抑え、身体機能を維持することに貢献する可能性が示唆されました。

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