京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~簗瀬客員研究員の論文がJournal of Biomechanicsに採択されました~

2021年04月5日

Accept News!!

 
簗瀬客員研究員の論文がJournal of Biomechanics(IF: 2.32) に採択されました。
 

Epimuscular myofascial force transmission from biarticular rectus femoris elongation increases shear modulus of monoarticular quadriceps muscles

Ko Yanase, Masahide Yagi, Sayaka Nakao, Yoshiki Motomura, Jun Umehara, Tetsuya Hirono, Tomohito Komamura, Kosuke Miyakoshi, Satoko Ibuki, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:
単一筋の移動や変形などが生じることで筋間にある結合組織に張力が発生します。その結果、隣接筋に張力が伝達され隣接筋の移動や形状変化が生じます。この現象をEpimuscular Myofascial Force Transmission(EMFT)と呼びます。大腿四頭筋において、大腿直筋(RF)は他の広筋群と筋連結しているため、RFで生じる張力が広筋群に伝達される、つまりEMFTを生じる可能性があります。 本研究ではEMFTが大腿四頭筋で生じるかを確かめるために、受動的な股関節の角度変化に伴うRFの伸張が外側広筋(VL)や内側広筋(VM)の弾性率に及ぼす影響を調べました。その結果、VLとVMの弾性率において、股関節伸展5度位および 伸展5度位+内転10度位が 屈曲90度位や伸展5度位+外転40度位と比較して有意に高値を示しました。つまり、膝関節角度が一定であるにも関わらず、受動的な股関節伸展または伸展+内転によって、膝の単関節筋であるVLおよびVMが硬くなりました。本研究結果は大腿四頭筋においてEMFTが生じることを示唆しました。

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