京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~建内准教授の論文がJournal of Sports Sciences に採択されました~

2021年05月11日

Accept News!!

建内准教授の論文がJournal of Sports Sciences (IF: 2.597) に採択されました。

 

Influence of simulated hip muscle weakness on hip joint forces during deep squatting

Tateuchi H, Yamagata M, Asayama A, Ichihashi N.

 

研究の概要​:
スクワットはトレーニングとして頻繁に用いられる動作であるとともに、鼠径部痛患者などでは疼痛が誘発されやすい動作です。鼠径部痛の原因は多岐にわたりますが、動作時のアライメントや骨形態に問題が無くても鼠径部痛を生じる場合があることが知られています。そこで我々は、動作時の部分的な筋力低下が、鼠径部痛の一要因になり得ると仮説を立てました。健常若年者10名を対象として、3次元動作解析装置により3種類のスクワット動作(股関節中間位、内転位、外転位)を計測し、筋骨格モデルリングシミュレーションソフト(AnyBody)により股関節周囲筋の筋張力を部分的に低下させた場合の股関節負荷の変化を解析しました。その結果、大殿筋下部線維および深層外旋筋群の約30%の筋力低下により、スクワット時の前方股関節間力が増加し、特に股関節内転位でのスクワットでその増加率が大きいことが判明しました(股関節中間位, 27.8%増;内転位, 41.4%増;外転位, 9.3%増)。本研究結果は、股関節周囲筋に部分的な筋力低下を有する患者におけるスクワットトレーニングに関して、重要な知見を提供するものと考えます。

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