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山縣客員研究員の論文がJournal of Biomechanics (IF: 2.32) に採択されました。

The effects of knee pain on knee contact force and external knee
adduction moment in patients with knee osteoarthritis

Momoko Yamagata, Masashi Taniguchi, Hiroshige Tateuchi, Masashi
Kobayashi, Noriaki Ichihashi

研究の概要​：
変形性膝関節症（膝OA）の主症状は疼痛であり、将来の機能低下にも繋がりま
す。膝関節圧縮力（KCF）を近似した外的膝内反モーメント（KAM）が膝関節 の
疼痛と関連することは報告されていますが、疼痛の強い患者が実際にどのような
KCFの特徴を有するかは不明でした。そこで我々は、疼痛によって歩行中のKCFが
どのように変化するかを調査しました。膝OA患者28名を対象とし、The Knee
Society Scoreの症状スコアの中央値（本研究では17点）を基準に軽症群（15
名）と重症群（13名）に分類しました。三次元動作解析装置と床反力計により歩
行中のKAMを計測し、さらにAnybody Modeling Systemにより大腿脛骨角など対象
者の身体特性を考慮した筋骨格モデルを作成してKCFを算出しました。その結
果、症状の弱い膝OA患者と比べ、症状の強い患者は歩行中にKAMや内側コンパー
トメントにかかるKCFが増大し、圧分布も内側に偏移していることが明らかにな
りました。KAMに加えて、筋張力の分布などを考慮したKCFの大きさや分布を評価
することで、歩行中に膝関節にかかる圧縮力に関してより詳細な評価を行うこと
ができると考えます。