京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~梅原客員研究員の論文がJournal of Orthopaedic Researchに採択されました~

2023年06月9日

Accept News!!

梅原客員研究員の論文がJournal of Orthopaedic Research (IF=3.103) に採択されました。

 

Compensation strategy of shoulder synergist muscles is not stereotypical in patients with rotator cuff repair

 

Jun Umehara, Masahide Yagi, Yasuyuki Ueda, Shusuke Nojiri, Kotono Kobayashi, Takashi Tachibana, Katsuya Nobuhara, Noriaki Ichihashi

 

研究の概要​:

腱板断裂修復術後に腱板筋の機能低下が残存することはよく知られていますが、それを補うために周りの共同筋がどのように代償的に働くかは十分に検討されていませんでした。そこで本研究では、筋が発揮する張力を定量化することが可能なせん断波エラストグラフィを用いて、腱板断裂修復術後患者の共同筋の代償戦略を調べました。対象者が肩関節外転姿勢をとっている時に、修復をした棘上筋とその共同筋にあたる棘下筋、僧帽筋上部、三角筋中部の張力の指標となる弾性率を計測し、健側と比較しました。その結果、対象者全体では術側において棘上筋の弾性率低下はあるものの、ある特定の共同筋による代償的な弾性率の増加は認められませんでした。そこで、対象者ごとにデータを精査すると、弾性率が代償的に増加する共同筋は患者ごとに異なっており、その代償方法に疼痛や術後期間が影響している可能性が認められました。これらのことから、腱板断裂修復術後患者の棘上筋機能低下に対する代償戦略は定型的ではなく、個人間で異なっていることが明らかとなりました。

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