京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース
臨床バイオメカニクス研究室

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Accept News ~野尻くん(修士課程)の論文がSports Biomechanicsに採択されました~

2019年05月13日

Accept News!!

 

野尻くんの論文がSports Biomechanics (IF: 1.141)に採択されました。

 

Static stretching time required to reduce iliacus muscle stiffness

Nojiri S, Yagi M, Mizukami Y, Ichihashi N

 

 

研究の概要:

腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)は歩行や走行において重要な役割を果たす筋であり、腸腰筋の柔軟性が低下すると歩行速度の低下などの二次的障害が生じることから腸腰筋の柔軟性を維持・向上することは重要です。これまでの研究から、筋の柔軟性を向上させるために必要なストレッチの時間は対象とする筋によって異なる可能性が示されてきました。そこで本研究では、個別の筋の硬さを評価できる超音波せん断波エラストグラフィーを用いて、腸腰筋のうち腸骨筋の柔軟性向上に必要なストレッチの時間を検討しました。1分間のストレッチを5セット行い、各セットのストレッチ直後に腸骨筋の弾性率を測定しました。その結果、腸骨筋の弾性率はストレッチ前と比較して1セット目から有意に減少しました。

腓腹筋やハムストリングスを対象にしたこれまでの研究では2分間や2.5分間といった比較的長い時間のストレッチが必要とされてきましたが、本研究結果から腸骨筋の柔軟性は1分間のストレッチで向上することが示唆されました。

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